gv-kainoir

 

本種は山梨県果樹試験場において昭和44年(1969年)に「ブラック・クィーン」に「カベルネ・ソービニョン」を交配し、昭和48年(1973年)に初結果 したもので、平成2年に農水省育成農作物新品種となった、ワイン用専用種である。 当所は山梨県知事の許諾を得ている。 本種は紫黒色で着色良好。 短楕円形小粒(2g)、果房は円筒~円錐形300g程度で、果粉多く、果皮と果肉の分離はよい。 肉質は塊状、糖度高く20度程度。 酸味は多、渋味なく、香りは特殊、果汁は多い。 熟期は10月上~中旬で晩生、カベルネ ソービニョンと同期である。 花振るいは少~中で粒着は中~密、裂果 はほとんどない。 耐病性は高いが晩腐病には注意が必要である。 栽培は比較的容易。 収量 は平棚で10a当たり2tが見込める。 樹勢は中で、葉形は5角形、カベルネ ソービニョンより成葉上裂刻の形が開くことに特徴がある。 本種は農水省が日本の気候に適した本格的ワイン用専用種を目指して育種したものであり、ワインは濃厚な赤紫色で香りもよく、カベルネ ソービニョンに似た香りを持つ。 従来のマスカット ベーリーAのワインより一段と本格的なワインになり、べーリーAに替わる品種である。

[出典元]: 植原葡萄研究所

 

[最終更新日]: 2015年9月18日